遺品整理で親族間のトラブルに発展するケースや、業者とのトラブルに巻き込まれる場合があります。なんとなく進めてしまうと、後々後悔することになりかねません。
そこで、今回は遺品整理でのトラブル10例とトラブルが起きた時の対象方法をご紹介します。トラブルを未然に防ぐためのポイントも合わせて解説するので、これから遺品整理を進める方はぜひ参考にしてくださいね。
遺品整理でトラブルが起こる理由
遺品整理でのトラブルは年々増え続けていて、国民生活センターには年間100件以上の相談が寄せられています。原因となっているのが、違法・悪質な遺品整理業者、親族同士でのトラブルです。
ここからは、以下のような遺品整理業者についての知識をご紹介します。
遺品整理業者とのトラブルや親族同士で起きたトラブルをまとめました。トラブルの概要を確認していきましょう。
遺品整理で起きたトラブル
- 料金トラブル
- 遺品の窃盗
- 遺品整理業者の買い取りによるトラブル
- 遺品を勝手に処分された
- 遺品の不法投棄で依頼した本人達も罪に問われるトラブル
- 親族の財産相続問題
- 遺品整理の費用分担問題
- リフォームの話を持ち掛けようとしてくる業者
- 遺品整理の作業音の近所トラブル
- なりすましトラブル
料金トラブル
遺品整理で最も多いトラブルが遺品整理業者との料金を巡るトラブルです。事前に見積りをしてもらった料金より何倍も高い金額を請求された。
見積りの際、追加料金、別途費用が掛かることを説明されず、適当な理由をつけて後になって払わされた。キャンセルを申し込んだら、不当なキャンセル料を支払わされた。
高額な作業費用や追加料金を請求され、支払ってしまったという方が多いです。遺品整理を業者に依頼する際は、料金体系を必ず確認しましょう。
遺品の窃盗
遺品を整理してもらうので、嫌でも業者を家に迎え入れなければなりません。その際、人目を盗んで故人の遺した価値のある貴重品・貴金属、タンス預金・ヘソクリなどの現金を盗まれた、不当に回収されたというトラブルが報告されています。
信用できない事業者に依頼すると、被害者になってしまいます。そのため、会社情報が曖昧な遺品整理業者に依頼するのは避けましょう。
遺品整理業者の買い取りによるトラブル
遺品の中には一見無価値に見えるモノでも買取ショップ、オークションに出したら、高値で買取してもらえる可能性があります。しかし業者によって不当な値段で買い取られてしまったいうトラブル。
遺品整理業者の中でも買取サービスを行う業者はありますが、骨董品や貴重品であれば専門家に査定してもらったほうが査定価格が高い傾向にあります。
遺品を勝手に処分された
金銭的に価値のある遺品、故人の親族、親しい友人にとって価値のある遺品を業者に勝手に処分されたといったトラブルもあります。
前もって遺品整理業者にお願いしたい作業を伝えておかなければ、遺品を全て回収されてしまいます。貴重品の探索や遺品の仕分けに関する要望があれば、見積もり時点で伝えておくと安心です。
遺品の不法投棄で依頼した本人達も罪に問われるトラブル
優良な遺品整理業者は、自治体の指定した場所に処分費用を支払って回収した遺品を廃棄します。悪質な業者だと処分が面倒くさい、処分費用を支払いたくないといった理由で山に不法投棄されることがあります。
悪質な遺品整理業者に依頼した人達も罰則の対象となってしまう可能性があるので注意が必要です。遺品を不法投棄する業者だと知らなかった場合でも、罰則が依頼した本人達に適用されることもあります。
親族の財産相続問題
財産の相続は、どんな割合で、誰に、幾ら、相続するといった昔から続く終わらないトラブル。故人の意向が書かれた、遺言書やエンディングノートを探しましょう。
どうしても話し合いで決まらなければ家庭裁判所に介入してもらう方法もあります。
遺品整理の費用分担問題
例として3LDKで一軒家の遺品整理にかかる費用を確認すると、全国平均で約20万円~かかります。この費用を、誰が、どんな割合で、幾ら支払うのかを巡って、親族間でトラブルになるケースとなっています。
相続の中から負担するとトラブルを防げるかもしれません。
リフォームの話を持ち掛けようとしてくる業者
遺品整理で困っている人達を狙って、安い金額でリフォームの話を持ち掛けてくる業者とのトラブル。リフォーム業と遺品整理業は全く違うので、こういった話を聞いても断りましょう。
ただし、不動産売却や買取を検討している方には、遺品整理業者が他の業者を紹介してくれることがあります。
遺品整理の作業音の近所トラブル
遺品整理業者が遺品を運搬する際に、家に傷をつけられたり、大きな音を響かせ近所迷惑になってしまったというトラブル。
遺品整理業者の中には保証に加入しているところがあるので、家財に傷をつけられたら困る場合は遺品整理業者を選ぶときの1つの基準にしましょう。
なりすましトラブル
公的機関に認められていて、自社のホームページもあるなどと大々的に宣伝して、遺品整理業者になりすまして活動し、依頼者が詐欺に遭ってしまうトラブル。
遺品整理は作業後に費用を支払うものなので、前払いを請求されたときは請求額をそのまま支払う前に話を聞いた方が良いでしょう。
遺品整理業者とのトラブルを回避する為には?
紹介するトラブルの回避術は必ずしも解決にいたるとは限りませんが、遺品整理業者に依頼する前にしておくことで避けられるトラブルもあります。
遺品整理のトラブル回避方法
- 遺品整理業者に依頼するときは相見積もりをとる
- 処分しない遺品や貴金属、形見分けの品を事前に整理しておく
- 遺品整理を始める前に親族間で話し合う
- 遺品整理業者とのトラブルへの対策
遺品整理業者とのトラブルを避けるために知っておくべき対策をご紹介します。2つのポイントを確認しておくことで、損をする可能性を下げられます。
遺品整理業者とのトラブルへの対策
- 複数の業者から見積もりを取る
- 貴重品は自分たちで保管しておく
- 複数の業者から見積もりを取る
遺品整理に時間をかけられる方は複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。遺品整理の相場を知らないと、高額請求だと知らずに料金を支払ってしまうかもしれません。
相見積もりを取ることで料金だけでなくスタッフの対応を確認できます。
貴重品は自分たちで保管しておく
遺品整理業者へ依頼して作業中に貴重品を盗まれたという方もいます。また、残していたい遺品を捨てられてしまう可能性もあります。ですから、貴重品は自分たちで保管しておくようにしましょう。
遺品を全て整理することは難しいかもしれませんですが、通帳・印鑑・権利書・貴金属といった最低限のものは自分たちで整理しておくと安心です。
悪質・違法な業者と良い業者の見極め方
この章ではトラブルにつながりそうな悪質な遺品整理業者と、誠実な遺品整理業者を見分けるポイントを箇条書きでご紹介します。見積もりを撮る際などの参考にしてくださいね。
遺品整理業者の見極め方
- 悪質な遺品整理業者の特徴
- 優良な遺品整理業者の特徴
- 悪質・違法な遺品整理業者の特徴
- 悪質・違法な遺品整理業者の特徴は以下の通りです。
自治体の許可を得ていない業者。
許可を持っていない業者は違法なので、HPを見て確認、業者に電話して確認するようにしましょう。
見積り金額を正確に出さず、見積書の発行をしない業者。
追加料金、別途費用が掛かることを、きちんと説明してくれない業者は、見積り金額よりも高い金額を請求してくる業者の可能性が高いので気をつけましょう。
遺品を強引に買取、処分しようとする業者。
こういう業者は、価値のある遺品を安い値段で買い取って売るのが目的です。
優良な遺品整理業者の特徴
優良な遺品整理業者の特徴としては、遺品整理士が在籍している、許可を取得しているといったことがあげられます。
遺品整理士の資格を持ってる人がいる遺品整理業者。遺品整理業者を行うのに遺品整理士の資格は必須条件でないが、遺品整理士は、遺品を遺族の心に寄り添って丁寧に取り扱います。
ホームページに家庭系(生活系)一般廃棄物収集運搬業許可、遺品整理士が在籍しているか、スタッフの写真、作業の流れなどが明確に載っている遺品整理業者。
見積り料金を明確に出す為に、見積りにかける時間を長くかけてくれるところ。できれば訪問見積りをしてくれる業者を選びましょう。
なぜかというと、訪問に来たスタッフの服装、言葉遣いがきちんとしているかチェックするのも良い遺品整理業者のポイントだからです。
遺品整理業者をお探しなら福岡片付け隊にお任せください
遺品整理業者を検討されている方は福岡片付け隊にお任せください。明瞭料金をご提示しており、遺品の量が多い場合でも丁寧に整理させていただきます。
タンスや冷蔵庫といった大型の家具・家電も経験豊富なプロが対応いたしますので、お客様にお手間をおかけすることはございません。
遺品整理に関するご相談やお悩みがあればお気軽にご相談ください。訪問お見積もりはすべて無料で承っております。
遺品整理業者のトラブルまとめ
この記事を読んで遺品整理業者を利用する際は、悪質な業者もいるので注意して選ぶこと、遺品整理にトラブルはつきものだと心構えをして親族同士で必ず話し合うことが重要なことはご理解頂けたと思います。