部屋から運び出せない大型家具の処分に困ったときは、専門の知識が必要です。自分では動かせない大型家具をどう処理すれば良いかを詳しくご説明します。
「ベッドやタンスなど、引っ越し時には業者が運び入れてくれた大型家具を、退去や買い替えの際にどう処分するか」という問題、誰もが一度は直面します。また、「模様替えで家具を処分したいが、解体しないと部屋から出せない!」という状況もあります。
入居時や新品購入時は、専門の引越し業者が複数で手際よく運び入れ、家の中で組み立ててくれますが、不要になった家具をどう処理すべきかは頭を悩ますところです。自力で運ぶのは難しく、家族や友人に手伝ってもらっても、怪我のリスクや共有スペースを傷つける可能性があります。
この記事では、自宅から大型家具を運び出せない場合の処分方法について詳しく解説します。大型家具の処理に困っている方にとって、役立つ情報を提供することを目指します。
部屋から運び出せない家具の処分方法
部屋から運び出せない家具の処分方法にはいくつかの選択肢があります!
一般的な方法としては、自治体の粗大ごみ処理サービスを利用することです。これは数百円から数千円で利用でき、自治体が運営しているため、家具が適切にリサイクルされる保証があります。しかし、多くの場合、粗大ごみを自分で指定の回収場所まで運び出す必要があります。
大型で重い家具を運び出すのは一苦労です。特に集合住宅の上階にお住まいの場合、階段を使って家具を1階まで運び降ろすのは、専門的な技術や体力を要します。また、回収場所が自宅から離れている場合、それを運ぶだけでも一大プロジェクトになり得ます。
そこで、自治体の粗大ごみサービス以外に、大型家具を効果的に処分する方法も探っていきます。
大型家具を細かく解体して一般ごみとして捨てる方法
地域によっては、大型の不用品も「袋に入っていれば一般ごみとして受け入れ可能」としている場所があります。木製家具の場合、袋に入るサイズまで小さく切断し、燃えるごみや木材として処分する手段も考えられます。この作業には時間がかかりますし、木屑などが発生するため、DIYに慣れている方には向いているかもしれません。
作業を始める前に、以下のような道具を準備しましょう:
- のこぎり
- ブルーシート
- 軍手
これらを用いて、安全を最優先に作業を進めてください。
ただし、注意が必要なのは、地域の規定によっては、大きな家具を小さく解体しても粗大ごみとして扱われることがある点です。その場合、残念ながら規定の処分費を支払って、指定の回収場所まで運ぶ必要があります。しかし、小さく解体することで運搬は容易になりますので、全体の労力は軽減されるでしょう。
家具を新調する際に、古い家具をショップに引き取ってもらう方法
新しい家具を購入する際は、配送時に古い家具を引き取ってもらうオプションを利用することができます。以下のような家具販売店では、一定の条件のもとで古い家具の引き取りサービスを提供しています:
- IKEA
- ニトリ
- 無印良品
- IDC大塚家具
これらの店舗では、新しい家具の購入に合わせて古い家具を引き取ることが可能です。このサービスを利用する際は、新しく購入する家具と同じ種類(例:ベッドの場合はベッド、ソファの場合はソファ)を引き取ってもらう必要があり、一定の費用(数千円程度)がかかる場合がありますが、自分で運び出す手間が省けるため非常に便利です。
また、これらのショップのオンラインストアで家具を購入する際にも、「古い家具の引き取り希望」のオプションが選べるので、購入手続きの際にはこの点を忘れずにチェックすることが大切です。
引越し業者を通じて家具を回収してもらう方法
引越しの際に、不要になった家具を処理する一つの手段として、引越し業者に回収を依頼する方法があります。このサービスは、引越し時に新居へ持っていかず、その場で引越し業者によって直接回収・処分してもらうものです。
引越し業者選びの段階で、複数の業者に見積もりを依頼する際に、不用品の回収サービスの有無を確認することをおすすめします。しかし、全ての引越し業者が不用品回収を行っているわけではなく、また専門の不用品回収業者ほどの専門性は期待できません。多くの場合、引越し業者は回収した家具を不用品回収専門業者に代行依頼するか、提携している回収業者を仲介する形をとります。
このサービスの利用には、数千円から1万円程度の追加費用がかかることが一般的ですが、引越しの際に一緒に不要な家具を処分できるため、手間と労力を省くことができます。特に部屋から大型家具を出すのが困難な場合に有効です。
リサイクルショップの出張買取サービスを利用する
もし近所に出張買取サービスを提供しているリサイクルショップがあれば、その店から訪問見積もりを受け、大型家具の回収を依頼することが可能です。この方法は、ショップが近くにあることが前提となりますが、条件が合えば、家具を運び出してもらいながら処分でき、さらには買取金も得られるため非常に有利です。
ただし、全ての家具が買取対象となるわけではありません。特に高価なブランド家具や状態が良いものでなければ、高い買取価格がつくことは少なく、破損や汚れがある家具では、引き取りを拒否されることもあるため注意が必要です。事前にしっかりとショップの条件を確認し、買取が難しい場合の対応も聞いておくと良いでしょう。
リサイクルショップで買い取ってもらえる家具ブランドには、以下のようなものがあります。
国外ブランド:
- カッシーナ(Cassina ixc.)
- アルフレックス(arflex)
- リーンロゼ(ligne roset)
- ドレクセルヘリテイジ(DREXEL HERITAGE)
- USMハラー(USM Haller)
- エコーネス(Ekornes)
国内ブランド:
- カリモク(karimoku)
- ウニコ(unico)
- ジャーナルスタンダードファニチャー
- 横浜ダニエル(daniel)
- 飛騨産業(HIDA)
- 岩谷堂
- 松本民芸
これらのブランド家具は人気がありますが、リサイクルショップによっては、大きな家具を在庫に置くスペースがないため買取を拒否することがあります。また、スタッフの商品知識が不足している場合、期待したよりも低い買取価格が提示されることもありますので注意が必要です。専門知識を持つ家具・インテリアに強い買取ショップを選ぶことが重要です。
さらに、「宅配買取」サービスを提供しているショップもありますが、これは自宅から直接家具を送る必要があります。家具を自分で梱包し、玄関先まで運ぶ必要があるため、非常に大きな家具の場合はこの方法が困難な場合があります。
不用品回収業者に回収を依頼する方法
部屋から動かせない大きな家具や、その中身まで一緒に処分したい場合、不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。大型のタンスやその他の重たい家具も、運び出しから回収まで全て任せることができますので、自分で梱包したり養生する手間がかかりません。
また、不用品が多く、一つ一つの分別や回収日を待つのが面倒な方にも便利です。専門業者の手を借りれば、ずっと迅速に部屋を整理できます。この方法は費用が多少高くなる可能性がありますが、たとえ家具一点だけの回収でも依頼可能です。
さらに、複数のアイテムをまとめて引き取ってほしい場合、多くの不用品回収業者がお得なパックプランを提供しています。これを利用することで、より経済的に処分することが可能です。
引越しや消防点検などで、家具を急ぎで運び出さなければならない状況でも、即日対応が可能な業者があれば便利です。忙しくてスケジュールが限られている方にとって、このようなサービスは非常に役立ちます。
ただし、中には不正を行う業者も存在します。例えば、家具の解体や積込みで追加料金を請求したり、許可なく不要な物を回収しようとする業者もいます。そのため、業者を選ぶ際は慎重に行う必要があります。
業者を選ぶ際は、公式ウェブサイトが存在し、所在地が明確であること、過去の実績が公開されており、回収を希望する品目が掲載されていることを確認しましょう。疑わしい点がある業者には依頼を避けるようにしてください。
まとめ
この記事では、自分で部屋から運び出せない家具の処分方法を解説しました。自分で解体するのが困難で、かつ業者の手を借りる予算もない場合、最も経済的な選択は自治体の粗大ゴミサービスを利用することですが、自力で家具を動かす試みはリスクが伴います。
例えば、廊下や床、マンションの共用部を傷つけるリスク、壁に家具をぶつけて穴を開ける事故、無理な力加減でぎっくり腰になる可能性、または家具が滑り落ちて足を大怪我する危険があります。これらのトラブルは、後の修繕費用がかかったり、重傷につながる可能性もありますので、リスクを避けるためにも無理をせず、他の処分方法を検討することが賢明です。
国内外の有名ブランド家具やビンテージ価値のある家具なら、リサイクルショップの出張買取を利用して回収してもらうことが可能ですが、長く使用されたノーブランドの家具では買取の見込みは低いでしょう。
引っ越しや家具の買い替え時には家具ショップや引越し業者に回収を依頼することができます。また、できるだけ手間をかけずに家具を処分したい場合には、不用品回収業者に依頼する選択肢もあります。
福岡片付け隊では、一人では運び出すのが困難な大きな家具の解体・回収を行っています。ベッドやチェストなど、解体が必要な大きな家具も、スムーズに解体し、お部屋を傷つけずに運び出すことができますので、困ったときはぜひお声がけください。大きな家具を移動した後に床や壁にシミやカビが見つかった場合も、福岡片付け隊ではハウスクリーニングも行っており、家具の回収と合わせてお部屋をきれいにすることができます。