自分で粗大ゴミを搬送できない場合、どうすればいいのでしょうか？粗大ゴミの取り扱い方法について解説します

2023年8月19日2024年3月18日

粗大ゴミはその重さや大きさから、自身で持ち運ぶのが難しいことも多いですよね。この記事では、そんな粗大ゴミの運搬に困った際のアドバイスや対処法を提案します。どのように処分すれば良いのか、その手順やポイントをわかりやすく説明していくので、是非ともご一読ください。

何を粗大ゴミと呼ぶのか？

粗大ゴミとは、具体的にどんなゴミを指すのでしょうか。ここでは、粗大ゴミのカテゴリーについて詳しく説明します。

自治体ごとで分類基準が異なる

普通の生活ゴミとして捨てられる範囲と、粗大ゴミとして処理が必要な物の基準は、居住地の自治体により様々です。粗大ゴミに該当するアイテムや大きさなど、各自治体のホームページや資料でしっかり確認しておくことが大切です。その上で、粗大ゴミとしての手続きや料金などの詳細を理解しておくと良いでしょう。

大体、一辺が30cm以上のアイテムが該当することが多い

自治体による基準はさまざまですが、一般的には一辺の長さが30cmを超える物品は粗大ゴミとして扱われることが多いです。この大きさ以上のアイテムは通常のゴミ収集では対応できなくなり、粗大ゴミとしての処理が求められることが多いです。ただし、一部の自治体では50cm以上という基準を設けている場所もあります。

リサイクル家電は粗大ゴミ処理の対象外

エアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機といった特定の家電4品目は、通常の粗大ゴミとしての回収は受け付けられません。これらは家電リサイクル法に基づき、指定された業者や販売店を通じて適切に処分する必要があります。

粗大ゴミの処分方法

粗大ゴミを廃棄する際に選べる手段はいくつか存在します。以下に、それぞれの方法について具体的に説明します。

市町村による収集サービスを利用する

最も一般的な粗大ゴミの廃棄方法として、自治体の収集サービスを利用する方法があります。事前に申し込みを行い、必要なシールを貼付して指定の場所に置く必要があります。ただし、自らが指定場所まで持ち込むことが前提となるため、持ち運べない物品の廃棄には適していないことがあります。

直接処理施設に搬入する

粗大ゴミを直接ゴミ処理施設に搬入する方法も考えられます。ただし、すべての自治体が持ち込みを許可しているわけではないため、実施前に確認が必要です。コスト的には最も手頃ですが、自分で運搬する手間が必要となるため、運び込むことが困難な場合にはこの方法は難しいでしょう。

リサイクルショップでの売却

良好な状態を保っている家具や家電は、リサイクル店で売却する選択肢もあります。一部の店舗では出張買取も提供しており、自分で運ぶことが難しい時には利用価値があります。ただ、運び出しの料金がかかることも考えられます。

フリマアプリでの出品

インターネットを活用して、物品をオンラインフリマに出品する方法も考えられます。売却が成功すれば、購入者の元へ運ぶ必要が出てくることもありますが、一から最後まで運送を担当してくれるデリバリーサービスも存在します。その場合、配送のコストは高くなり得るため、誰が負担するのかを事前に取り決める必要があります。

運べない粗大ゴミの処理方法と、そのメリット・デメリット

自身で運べない粗大ゴミをどう対処するか、各方法の長所と短所を踏まえて詳しく説明します。

分解して搬送する方法

例えば、木製の家具のような電気部品のないアイテムは、自身で分解することで運びやすくなる場合があります。一般的なノコギリでも分解は可能ですが、効率的な作業を望むなら電動ノコギリやチェーンソーの使用を検討すると良いでしょう。

ゴミ袋に収まるサイズまで細かく分割すれば、通常のごみとしての回収を受けられることも考えられます。とはいえ、粗大ゴミの基準が品目ベースで判断される自治体もあるため、そのような場合は、どれだけ小さく分割しても、粗大ゴミとして処理する必要が出てきます。

メリット

自治体の粗大ゴミサービスや、通常のゴミとして捨てられることで、処理費用は低く抑えられます。分解には時間がかかるかもしれませんが、適切な機器を利用すれば効率よく作業が可能です。全工程を自分でこなせるので、専門業者とのスケジュール調整の手間もかかりません。

デメリット

分解作業は物によっては大きな労力を要することがあります。特に、複数の大きな家具やベッドなどを処分する場合はかなりの労力が必要です。

電動ノコギリやチェーンソーなど、特定の機器を新たに購入する場合、そのコストが上乗せされるため、結果的に業者に依頼するよりもコストが高くなる可能性が考えられます。将来的にもこれらの道具を使用する予定がなければ、一度だけの使用のために購入することは避けたほうが良いでしょう。

不用品回収のプロに頼む方法

家の中にある不要なものを適切に処分してくれる専門の業者が存在します。この手の業者を利用すれば、不用品の撤去から処分までを全て彼らに任せられ、自分で運ぶ手間が省けます。大きな粗大ゴミを運ぶ際に家の内部を傷つけてしまうことも考えられますが、専門業者であればそうしたリスクも低減されます。

また、不用品の種別に応じて適切に処分するサービスも提供されるため、自分での分別作業は不要です。

メリット

専門家がすべての作業を行うので、自ら手を出す必要がなく、安心して任せられます。重たくて移動が難しいアイテムでも、彼らには容易く処分してもらえます。質の高い業者は、家の内部を保護してダメージを防ぎ、ゴミの分別等も全て引き受けてくれるため、利用者としては最も手間がかからない方法といえるでしょう。

デメリット

プロに任せることで多くの手間は省けるものの、その分のコストが発生します。業者間で提供するサービスや料金は異なるため、複数の見積もりを取ることが推奨されます。また、急に料金を上げるなどの不誠実な対応をする業者も存在するため、業者選びは慎重に進めるべきです。

引越し専門業者に頼む方法

引越しのプロフェッショナルに依頼し、不用品を自治体の受け取り場所まで搬送してもらう手法です。もし引越しの際にこれを行う場合は、事前の見積もり段階で粗大ゴミの搬送に関しても相談しておくべきです。予期せぬ当日のリクエストは、追加料金が生じるか、断られるリスクがあるため、サプライズな要望は避けるよう心がけましょう。

メリット

引越しは体力も時間も要するストレスフルなタスクとなることが多いです。この作業と一緒に粗大ゴミの処分を行えるので、少しでも精神的な負担を減少させることができます。また、自分で大きなゴミを運ばなくて良く、自力での運搬が難しい場合にも頼りになるオプションです。

デメリット

全ての引越し業者が粗大ゴミの搬送を受け付けているわけではありません。特に、マンション等で日常的にゴミの廃棄が可能な場合を除いて、粗大ゴミの収集日と引越しの日を同日に設定する必要が出てくるでしょう。さらに、自治体による収集を利用する場合、粗大ゴミの収集用シールの取得が必要となります。

不用品回収の専門業者に頼む手段

粗大ゴミの搬出が難しい場合、労力を省くために不用品専門の回収業者の利用が効果的です。以下で、その手順を説明します。

複数の業者から見積もりを取得して、選択する

各不用品回収業者は、サービス内容や料金体系、取り扱うアイテムの特性などが異なります。また、同じ業者でも処分するゴミの量や種別、家の状態によって費用が変動することがあるので、事前に具体的な状況を示して見積もりを依頼すると良いでしょう。いくつかの業者を比較するには、複数からの見積もり取得が推奨されます。信頼性のある業者の多くは、無料での見積もりや複数の業者との比較を歓迎しています。

業者との運搬詳細を契約

複数の業者からの見積もりを元に、費用やサービス内容を検討して、最適な業者を選択します。業者間での比較を行うことで、不用品回収の一般的な価格帯を理解できます。選ばれた業者とは、文書やメールで正式な見積書を取得し、それを基に契約を結びます。この見積書があれば、作業日に突然の追加料金を求められるリスクを低減できます。

粗大ゴミの回収を依頼

契約手続き後、指定された日に業者に粗大ゴミの回収をお願いします。特に業者側からの指示がない限り、当日特別に何かをする必要は基本的にはありません。「福岡片付け隊」のようなサービスでは、ゴミの持ち出し、分類、載せ替えなど全ての作業をプロのスタッフが行ってくれます。ただし、どのような作業が当日必要かは、業者のサービス内容により異なるので確認しておきましょう。

不用品回収業者の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しております。