古物市場についての説明
古物市場とは、一般的にはあまり知られていない場所で、古物商たちが自身の在庫を売買するためのオークション会場のことです。
ここでは、さまざまな方法で集められた商品がオークション形式で取引され、リサイクルショップのオーナーなどは、これを利用して店舗で販売するための商品を仕入れます。店頭に持ち込まれる品や出張買取だけでは十分な商売ができないため、古物市場が重要な役割を果たしています。
このシステムは中古車の売買などと同じ仕組みで、一般の人が参加することは通常できません。参加するには古物商許可証が必要であり、主催者によっては業歴など特定の条件を設けていることもあります。
古物市場の利用における利点
古物市場を利用する主な利点は、求めている在庫品を補充できることにあります。
リサイクルショップは店頭買取を行いますが、常に必要な品を入手できるわけではありません。そこで、古物市場が重要な役割を果たし、欲しい商品を仕入れる場となります。
古物市場は定期的に開催されるため、供給源としての安定性があります。また、同業者間での取引であるため、大量の古物を購入することも可能です。さらに、買取った商品を店頭に出さずに古物市場で売却し、利益を得ることもあります。
これらは同業者間取引ならではのメリットであり、リサイクルショップのビジネスモデルを理解する上で重要です。また、これらの市場での取引価格が査定額の相場としても使われることが多いです。
不用品回収業者の古物商許可証について
多くの不用品回収業者が古物商許可証を取得していることをご存じでしょうか。
古物商許可証がなければ、お客様から不用品を買い取ることが法律上できません。なぜなら、買い取った品を再販売する権利がないからです。
そのため、不用品回収業者は「古物商許可証」の取得が必須となります。多くの場合、回収業者は買い取った品を自社の店舗で売ることよりも、古物市場での売却を選ぶことが一般的です。
彼らの主な業務は不用品の回収であり、買取はその中の付随するサービスの一つと考えると理解しやすいでしょう。
古物商許可証を持たない業者に依頼すると、買取ができず、全てが有償の不用品処分となるため注意が必要です。